お祈りヲリクエストス

ヲ勇作
【分かることと信じること】


ユダヤ教のファリサイ派からすると、イエスは実に異端者でした。そうした人々の目では、自分たちは正しくて、イエスが間違っていたのです。ファリサイ派の人々は、イエスを黙らせなくてはなりませんでした。だから、もしイエスがそうしなければ、殺すことになっていたのです。
どの宗教も、自分たちのグループだけが神の側にいる、とおもいこみがちです。ですから、忠実にその信仰に立てば、他の人々を敵と見て排除すべきだと思うのです。ファリサイ派の人々が例証したように、こうした霊的な傲慢が信仰の敵となるのです。それは又、神の敵でもあるのです。この傲慢は、聖書が語っている、「心の貧しい人々は、幸いである(マタイ5:3)」更に「人を裁くな。あなたがたも裁かれないようにするためである(マタイ7:1)」あるいは「知識は人を高ぶらせるが、愛は造り上げる(Tコリント書8:1)」ということにも真っ向から対立するのです。
キリスト教の確信は、一般の確信とは異なっています。自分の心の確信ではありません。私たちの心は、私たちの限られた知識や理解力と同じように罪の影響を受けたままだからです。キリストが私たちのためにして下さったことの重大さに気付いたとき、私たちの心は変えられます。私たちがキリストのうちに見出す愛は、愛する方の終わることのない神秘を尊重し、慎んで受けるものです。

*祈り*
愛する神様、私たちに対するあなたの愛と人々に対する私たちの愛を確かなものにして下さい。アーメン。



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