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冷たい雨が染みる
ベランダの屋根に
のしかかった孤独
物置のバルコニーに
ガムテープで閉じた
段ボールの箱を
開けなければ良かった
完璧に崩れていた
水と砂で作られた
砂浜のお城は
痕跡も残さずに
居場所を無くした白い月だけ
ボクと浮遊している
☆堕落して
片隅で
うなだれる昼下がり
まだ痛みを知りたい
悪友は笑ってる
動脈の線をなぞり
青と赤の混じる
非行線
灰皿の中で
まだ微かに登ってた
狼煙火の煙
たった今途絶えた
刃物は液を付けたまま
安らかに眠ってたが
悪夢にうなされ
目を開けてしまった
ネジを無くしたオルゴールだけ
まだ大切にしている
★立ち止まり
しゃがみこみ
うずくまる夜明け前
ただ息をなだめた
街灯は照らし込む
摩天楼は空を隠す
青と赤の混じる
信号で
ロウソクは揺れていた
風が吹いて溶けて
アスファルトにこびりつき
だいぶん短くなった
時計台はズレていた
人気のないこの場所で
ゆっくり
早めたり
止まったりした
☆★繰り返し
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