7/7ページ目 旅のお話 64pt. 水沢ケイさん� [ファンタジー(?)] 2人の旅人に会った。1人は男性で、1人は女性 「私が旅をしている理由…?そうね。私が旅をしている理由は──。」 『旅のお話』 ぼくは旅をしたいと思った…だからその理由が欲しかった。 ある日1人の女の人に出会った。 ぼくは貴方は何故旅をしているのですかと聞いてみた。 「私がこの世でたった1人、愛した人を探しているのです。今となっては生きているかも死んでいるかもわかりませんが…」 ある日1人の男の人に出会った。 ぼくは貴方は何故旅をしているのですかと聞いてみた。 「俺は小説家だからね〜自分の書いた本を読んでもらいたくて、あちこち旅して回っているんだ。そりゃあ本の感想はまちまちだな。」 ある日1人の少女に出会った。 ぼくは貴方は何故旅をしているのですかと聞いてみた。 「私は手紙を届ける為に旅をしているのです。あれ?言いませんでしたっけ?私は郵便屋さんですから♪」 ある日2人の旅人に会った。 1人は男性で、1人は女性。ぼくは貴方たちは何故旅をしているのですかと聞いてみた。 すると男性はぼくにだけ聞こえるように小声で言った 「おれは…その…好きだからさ。彼女が好きだから、彼女と旅をしている」 「なーに?私にも教えてよ」 「い、いや別に。色んな町を見てみたいからって言ったんだ」 「そうね。旅の中で色んな町を見てきたわね」 女性は楽しそうな笑みを見せた。 「貴方は何故旅をしているのですか?」 と、聞いてみた。 「私?何故旅をしているか…私が旅をしている理由…そうね。私が旅をしている理由は──。」 「旅をしている理由は…?」 「忘れちゃった。旅をしたいからしてるんじゃないかしら。今は理由なんて──」 忘れちゃったわ。 「貴方は何故旅をしているのですか?」 その質問にぼくはこう答える。 旅する理由を見つけるためにぼくは旅をする。 END. [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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